新年(旧暦)を迎える前夜の大晦日の夜には、門口に鰯を刺したヒイラギをさし立て、斎豆、福豆を炒り、これを家内や屋敷内の四方に投げて、邪気を追い払います。
そして、すべてを淨めた後は、再び邪気が入らぬよう、シダ(ウラジロ)、ユズリ葉を添えた注連縄を引き渡し、神さまに麦飯をお供えして、心静かに年越を致します。
当宮の「鬼遣い祭」では、これらの行事に加え、オケラを焚きしめて境内を淨めて魔を祓い、式典中は幻想的なろうそくの明かりの下、倭姫大神様の神器、追魔撃退の「鬼追いの御法」を参列の皆様にお授け致します。
尚、御祭の後、当日ご参拝の方々には、屋敷内を淨めて祓う、特別祈祷の「笹露」をお授けしております。
日々の内、月々の間に溜まった目に見えない汚れを祓い淨めて、皆様揃って新しい年を心清々しく迎えられる事をお祈り申し上げます。
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